〇〇さま

こんばんは、木坂です。

前回メルマガを出して、案の定と言えば案の定なのですが、
TPP反対派?の人からメールをいただきました。

2通いただきまして、2通ともに返信いたしました。

普段はこういうメールには返信することはないのですが、
ある意味で大変勇気のあることだなあと思いましたので、
その勇気に敬意を表して、返信を出してみたわけです。

一人は、さらに返信がきまして、

「愛のある返信をしてくださってありがとうございます。

気持ち悪く感じるかもしれませんが、
辛辣ながらも行間から愛を感じました。」

という書き出して始まっていました。

もう一人は、現在時点で返信はもらっておりません
(というか別に僕に返事しなければならないことは何も
ないのですが)。

実際僕が書いた返信の内容は、

「理解力、想像力、読解力、あなたには全て欠如している」

といった内容で、普通の人が読んだら
落ち込むんじゃないかなあというくらいのものでしたが、
そこに愛を感じていただけるとは、奇特な方もいるものです。

久々に一般の方とこういうやり取りをさせてもらって、
いろいろ考えるところありましたので、今回は考えたことを
共有させていただこうかと思います。

「進化」というものに興味がある人は参考になるのではないかと。

あ、一つ目はやや上級者向けですので、退屈だったら
飛ばしていただいて、二つ目だけお読みください。

ではでは、早速いきましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

目次

1.思考のマナー。

2.「進化」するために必要なこと。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.思考のマナー。

基本的事項の確認なのですが、僕はTPPに賛成というわけでは
ありません。

「気分的反対派」と書いているように、素直に気持ちに従えば
反対なのです。

しかし、政策として考えた場合、推進せざるを得ないと考えている、
という話を前回させていただきました。

いただいたメールに、

「もっとTPPのことを勉強した方がいいですよ」

という、僕のセミナーにずっと来てくれている人が見たら
鼻から牛乳吹き出しちゃうようなことが書いてあって、
久々に随分と上から目線でアドバイスいただき、ある意味で
新鮮でした。

しかし残念なことにこの方がそのあとに記載してくれた
「もっと勉強するために読んだ方がいいもの」リストは、
TPPという言葉に興味を持ったばかりの人でもネットで
3秒検索すればヒットするようなものばかり。

ああ、これですか・・・と。

こういう、人に対して上から何かをアドバイスしたがる人の特徴は、

・「中途半端に」いろいろ勉強している
・正義感や使命感が強い

という2つの共通したものがありまして、まさにそれを
今回僕は身を持って体験できた形になります。

ちなみに、この件に関して僕は怒ったりはしていませんし、
不快な気持ちにもなっていません。

なぜなら、僕も昔はよくやったからです。

予備校に通っている頃は講師の人に対して、大学に入ってからは
教授に対して、コンサルになってからは人生の諸先輩方に対して、
と随分偉そうにモノを言ってきたと思います。

こういう態度というのは、取っているときは気が付かないのですが、
もっと勉強して後から振り返ると、驚くほど恥ずかしいものです。

だから、僕にはついこういうメールを送ってしまう人の気持ちが
よくわかるのです。

そして、熱い使命感にしたがってきちんとした勉強を続けてくれた
暁には、自分がやっていたことの恥かしさでいてもたっても
いられなくなる、その気持ちがわかるのです。

知に誠実であるとは、

「自分が知っていることなど、相手はすべて知っている」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こういう気持ちでいろんな人に接する態度のことで、
ソクラテスが言った「無知の知」に通じるものがあります。

まず僕がお返事で伝えたかったのは、こういう学徒としての
基本的な態度のことです。

もちろん、自戒を込めています。

そしてもう一つ、僕が非常に気になった文面に、

「政財界の売国奴たちに仲間入りして、ビジネスチャンスと
捉えてのみ行動するという選択もあるのでしょうが、
力のある方々には子々孫々のためにも、世の中をより良くする方に
舵を切ってもらいたいものです。」

こういうものがあります。

この方の気持ちは痛いほど共有できますし、僕は常々

「未来の世代のために」

的な発言をしてきたつもりですが、ただ残念なのは、この方は何が
未来のためになるかが全く理解できていない、ということです。

「売国奴‐国士」というネアンデルタール的な二元論に問題を矮小化し、
「守銭奴‐国士」というアウストラロピテクス的な二元論でそれを
強化する。

全体的に、思慮浅く、知的射程が近すぎる。

その距離推定3ミリ程度です。

もちろんそれは勉強していけば自動的にわかるようになることなので、
「悪い」ことでもなければ「恥ずべき」ことでもないのですが、
大切なことなので少し丁寧に確認しておきたいと思います。

まず第一に、「TPP参加は未来のためにならない」という、
誰の受け売りかはわかりませんが、そういう「結論ありき」の
展開になってしまいその「原理」が理解できていないことが問題です。

最初は「賛成か反対か」を公平に判断するために
いろいろ調べていたのだと思いますが、いつの間にか
「反対以外は売国奴」という結論ありきの調べ方になっている。

「世の中をより良くする方に」つれて行けるのは、いつの間にか
反対派だけになっているのです。

これは反対派が巣食うサイトなどに行ってみればすぐわかります。

少しでも賛成しようものなら、議論する気すらなく、袋叩きです。

初めから結論が決まっている。

なのに彼らは

「政府は初めから参加という結論ありきで話を進めている」

と批判するわけです。

外から見ていると非常に滑稽なのですが、中にいるとその構造にすら
気が付かない。

これは人間の基本的な思考の欠陥なのだと思います。

「人間は見たいものしか見ないし、信じたいものしか信じない」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という特徴がよく表れていると言えるでしょう。

一度スタンスを決めてしまうと、それに反する情報が
悪の権化に見えてくるものなのですね。

全く困った目と頭だと僕自身日々実感しています。

つまり、「客観的に物事を考える」など、不可能にも等しいほど、
困難な作業なのです。

だから常に意識しておかなければいけない。

「不可能にも等しいことをやろうとしているんだ」

と自分に言い聞かせながら、いろいろ調べないと
僕も含めて誰もがまんまと罠に引っかかってしまうのです。

物事には必ず良い面と悪い面がありますので、
「メリットしかない!」とか「デメリットしかない!」などという
話は疑ってかかった方がいいと思います。

第二に、ここからようやく本題に接近していきますが、
僕がメルマガで書いたことを根本的に読解できていません。

僕が「気分的に」と書いたときは、文字通り「僕個人の」
気分ですから、「いま、こうあってほしい」という主観的な
気持ちを表明しています。

一方で「政策として」と書いたときは、政策は未来に関わるものですから、
「子々孫々のため」を念頭に置いています。

つまり、この方がおっしゃるように未来の世代のことを考えたら、
参加しかないだろう、リスクは大量にあるけど、参加しないのと
するのを比較したら、参加以外取れないだろう、というのが
僕の考えなのです。

ですから、

「子々孫々のためにも、世の中をより良くする方に
舵を切ってもらいたいものです。」

などと言われるまでもなく、そういう方向に舵を切らないと
いけませんよね、個人的には嫌なんだけど、ということが、
前回のメルマガの趣旨なわけです。

そんなごく当たり前の日本語すら理解できない人が、
自分が言っていることの帰結すら理解できない人が、
もっと勉強してくださいというメールを送ってきてしまう、
そういうところにこの国の悲劇の源泉を垣間見た気がします。

ところでTPPというのは、農業や工業の問題でもないし、
サービスや投資の問題でもありません。

いや、正直に言うと、震災前は僕自身そういった自由化それ自体の
割合が大きいと考えていましたが、最近諸々の動きがあり、
考えが変わりました。

全くそういう次元のものではないのだということがわかってきました。

それらを「含んでいる」ことは間違いないですし、当然影響も
するのですが、もっと大きな戦略的な位置づけは、違うところにあります。

この辺の話は興味のある人はどこかで直接聞いていただくとして、
今回ここでは深入りしませんが、要するにそういう個別具体的な
次元の話ではなくなっている、ということです。

一応

http://www.ustr.gov/tpp

が、アメリカサイドが公表しているTPPのオフィシャルですが、
文字通り英語を理解すると、ミスリードされます。

ここにある資料を「本当に」理解するのは結構難しい。

英語ができる方はチャレンジしてみてください。

英語自体は、平易です。

ちなみに反対派が錦の御旗のように掲げる米韓FTAは

http://www.ustr.gov/trade-agreements/free-trade-agreements/korus-fta/final-text

こちらが原文になります。

散々旗を振っている割に奇妙なことなのですが、
およそ反対派は誰もこれをしっかり読んでないと思います。

日本語になってる「米韓FTAに盛り込まれた毒素条項」的な記事を
ネットで読んだだけでしょう。

こういうpropaganda pieceからの情報だけを根拠にギャーギャーと
騒ぐのはいかがなものかと個人的には思いますので、個人個人で
「実際には」何が書かれているか、確認されてみてはいかがでしょうか。

ISD条項などというものについても、きちんと検索すれば、
膨大な量の論文を読むことができます。

僕は日本の研究機関が出している論文だけで、100本以上
目を通しています。

調べ方が適切であれば、「もうお腹一杯だよ」とこちらが
言ってるのになおグーグル様が山ほど読ませてくれますので、
こちらも興味がある人は調べてみてくださいませ。

さらに言えば、僕は論文を読むだけでなく国内外の専門家と
直接意見交換をし、自分の考えがどの程度妥当性を持つのかを
適宜確認しています。

ペーパーだけ読んで好き勝手あーだこーだ述べるのは
誰にでもできる。

「当事者に聞く」というこのひと手間が、こういう現実の
政策などを考える際には最も重要なのです。

ですから、まずは何事も、できる限り一次資料に当たる癖、
これを是非とも徹底してもらえればと思います。

一次資料さえ手に入れば、あとは目の前にあるパソコンなどより
ずっと優秀に作られている自分の頭で考えればいいだけですから。

さて、そろそろ次の記事への橋渡しに入ります。

進化です。

今述べたような「未来世代のために」ということが問題となるとき、
僕らはどういうことを考えて物事を判断していけばいいのでしょうか?

未来のために本当にできることはなんなのでしょうか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ある日本の学者は言いました。

「私は孫がいないことだけが幸せです。こんな日本に孫なんていてみなさい。
往生際が悪くなる。」

ドイツ金融界のすごい偉い人が、少子化に悩む先進国を見て、
こう言いました。

「彼らは、唯一与えられた権利を当然に行使しているだけだ。
生まれてこないという権利を。」

僕はこれらの意見に、少なからずの共感を覚えます。

おそらく、僕だけではなく、

「今の社会が最高だよ、何一つ変えるところがないよ」

という人は皆無ではないでしょうか?

いるとしたら、臭いものに蓋をしているだけの人か、
嗅覚疲労で臭いものが分からなくなった人でしょう。

日本だけで見てみても、震災を経験し、長引く不況があり、
自殺者は3万人を切りません。

「これが最高」なはずはないのです。

ですから、未来の世代のためには、少しでも良くなった日本を
残してやることこそが、僕らの役割なわけです。

これは、お子様がいる人は当然として、それ以外の人でも
何となくは感じていることのはずです。

そのためには、広い意味での「進化・成長」が大切になります。

それは個人レベルでもそうですし、日本という国レベルでもそうです。

今は総合的に右肩下がりなのだから、それを何とか
右肩上がりにして次の世代に渡したい。

進化した日本を次の世代に伝えたい。

つまり、

「我々がよりよい社会を作れば、未来にはより良い社会が残る」

という至極当たり前のことであって、この点において、
現代世代と未来の世代の利害は一致していると思います。

あえて単純化して言えば、

「今」をよくすれば結果的に「未来」もよくなる
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

わけですから。

であるならば、進化とはどうやって起こるものなのかを
知らなければなりません。

そのお話を、次の記事でしたいと思います。

少しだけ、物語調です。

2.「進化」するために必要なこと。

約40億年前、地球に生命が誕生してしばらくの間、
と言っても20億年間くらいだが、この間地球上は原核生物という
ごくごく単純な構造を持った生物が圧倒的支配力を持っていた。

彼らは一匹では心許ないということで大勢で寄り集まり、
コロニーを作ることで生物界を支配した。

コロニーは非常によくデザインされていて、集まったメンバーに
快適な環境や適切な栄養を保証した。

そういう約束に魅了されてメンバーはどんどん集まり、
あっという間にたくさんのコロニーが形成された。

単独でいる生物より支配力があるのは当然だった。

しかし先カンブリア時代も折り返し地点を過ぎたころ、
今から約20億年程度昔、不可思議な生物が生まれる。

それは真核生物と呼ばれる、少しだけ複雑な構造を持った生物だ。

彼らは生物の最も大切なもの、遺伝子を核の中に隠してしまい、
コロニーを作らなくても自分でどんどんと細胞を増やすことができた。

彼らが

「これからの地球は俺様が支配するぜ」

というサイヤ人的な野望を持っていたかは定かではないが、
結果として20億年続いた原核生物の支配は急速に移っていく
こととなる。

彼ら真核生物のクーデター戦略は、シンプルだった。

「あいつらより大きな軍隊を作って攻め落とそうぜ。」

先述の通り、真核生物はコロニーを作ることなく、
自分の細胞をゴリゴリ分裂させ増やしていくことで
「大きな個体」になることができる。

彼らはその天から与えられた特殊な能力をいかんなく発揮し、
地球の支配権奪取に向けて行動しだした。

初めはうまくいかなかった。

原核生物のコロニーは思った以上に強力で、
難攻不落に思えることもしばしばだった。

それもそのはず、コロニーはいわばよく訓練された精鋭の
国防軍であり、真核生物はとりあえず数だけ集めた単なる
傭兵の寄せ集めに過ぎなかったからだ。

何かの目的にしたがってよくデザインされた集団に簡単に
勝てるはずはなかった。

もっとも問題だったのは、真核生物は自分で好きなように動く
機動力に欠けていたことだ。

これでは、いくら強力な傭兵部隊を作ったところで、
攻めたい時に攻めたいコロニーを攻めることができない。

原核生物と真核生物による一進一退の攻防が繰り返されること
約10億年と少し、戦況が一変する出来事が起こった。

どういう理由かはわからないが、真核生物界に特殊な力を持った
生物が生まれた。

現代ではその子孫はトリコプラックスと呼ばれ、ほとんどの
人間からは知られることすらなく一生を終えていく立場に
甘んじているが、当時はさながらギニュー特選隊のような
圧倒的な強さを誇っていた。

ギニュー特選隊は、他の真核生物とは違い、
3つの特殊な能力を与えられていた。

1.自分で自由に移動できる
2.コロニーより巨大化できる
3.コロニーの弱点が見える

まさに最強だ。

全宇宙を支配するにふさわしい逸材が誕生してしまった。

そこからの展開は早かった。

ギニュー特選隊は次々に原核生物のコロニーに襲い掛かり、
破壊の限りを尽くした。

巨大な軍隊でコロニーに現れるや否や、すぐさま弱点を発見し、
そこを中心に攻めることでコロニー自体を完膚なきまでに蹂躙した

蹂躙が終わると今度はコロニーが享受するはずだった栄養を
簒奪し、戦いの疲れを癒すとともに、次なる戦いに備えて
軍隊をさらに増強していった。

こうして地球上の支配構造が大きく動き始めた。

その後ほどなくして「カンブリア爆発」と呼ばれる
生物の圧倒的多様化が起こるのも偶然ではない。

生物界のシステムそのものが変わってしまったのだ。

実は、我々人類の直接の先祖に当たる生物がどうやって
発生したのかはまだ明らかにはなっていない。

ギニュー特選隊は確かに優秀だったが、しかし地球すべてを
支配するほどには完成されていなかったらしく、実際我々の住む
現代においては誰にも知られない存在にまでなってしまった。

例えばそのでかさ。

でかくなればでかくなったなりにメリットがあったが、
メリットは同時にデメリットでもあるわけで、当然困った点が
生じることになる。

平べったくでかかったら、波が少し来ただけで、思わぬところに
流されてしまうかもしれない。

だからその後はより複雑な仕方で、例えば2次元から3次元に
飛躍したりしながら、その困った点に対処できるようになった
小型の生物の支配が始まるのである。

この辺は細かく話し出したらあっという間に本が書けてしまうので
バッサリ割愛するが、生物の進化とはそれだけ巧妙で、
興味が尽きないものと言える。

どこかで、我々人間の直接の先祖が生まれたのだ。

ギニュー特選隊と我々の間にはクラゲやイソギンチャクの先祖の
ような、さらに特殊な能力を与えられた生物が存在しているのだが、
いずれにせよこの生物多様化の中で、「曾」を1000万回くらい
つけたら出会うことのできる我々のおじいちゃんおばあちゃんが
生まれたのである。

・・・さて、この何でもないような生物の進化の話から、
「進化」一般の話へとつなげてみたい。

ここで描写した生物の進化は、一体どういう原因で起こったのだろうか?

意外と見落とされるのだが、生物の進化は、よく言われるような
「環境の変化に適応して」起こっているのではない。

仮に「環境の変化に適応」という言い方をしてしまうと、
住んでいる世界の環境はある程度皆に共通なのだから、
すべての生物が同時に同じ変化を起こさないと説明が
つかなくなる。

しかし現実には、同じ環境内にもかかわらずある種だけが
変化を遂げる。

そしてその種が他の種を圧倒して支配権を奪取するに至る。

これを論理的に説明しようとすれば、どうなるだろうか。

それは、

「その生物が自分で自分の環境だけを変化させた」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ということにならざるを得ない。

すなわち、環境の変化に適応する以前に、その変化した環境を
「自分で」作り出しているということだ。

たとえば、僕らも寒い冬にTシャツで外にいるのと、
ダウンジャケットを着て外にいるのとでは、
「自分の周りの環境」に差ができることを毎日体験している。

その結果一方は風邪をひくがもう一方は何事もない、
などの「結果」にも違いが現れる。

風邪をひき、インフルエンザになり、それでも変わらず
Tシャツで外にいる人間は、いつかは滅ぶだろう。

どこかで薬を飲み、厚着をした人間は、また春を迎えることができる。

「外」という環境はみな共通なのに、個人個人の生きる環境は
「微妙に」違うのだ。

だから進化のプロセスとしては、「新しい環境に適応」という
一段階ではなく、

1.新しい環境を自分の周りに自分で作る
2.その新しい環境に適応する

という二段階になっていることがわかる。

こうすることで、同じ環境にのほほんと生きている他の種を
横目にそっと出し抜くことができるようになるという算段だ。

ここでは、「環境を作る」とは言ってももちろん意思の有無は
問題にしておらず、目的論的な議論にはしたくないのだけれど、
いずれにせよ、自ら新しい環境を作ること、そしてその新しい
環境に適応することで、生物は進化を遂げてきたということが
言えるのである。

一方で新しい環境を作らず、自分と快適な環境を維持したものは、
結果として滅んだ。

僕が「淘汰圧をかけろ」とよくセミナーで言うのは、
そういう背景がある。

「変化を拒んだ生物は、遅かれ早かれ滅ぶ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

のが自然の摂理だからだ。

これは精神論ではなく、摂理なのである。

変化の中でたまたま「よい」と判断されるものを、
「進化」と別ネーミングで読んでいるに過ぎない。

結局は、新しい環境に踏み出したものが進化して残るわけで、
それは周りの環境に受動的に反応したということでは説明が
つかない次元の話である。

快適な自分の環境を自分から変えるというのは、
相当にストレスがあったに違いないが、そのストレス、
すなわち淘汰圧に耐えたものだけが、生き残ることができた。

これが非常に乱暴な、生物としての進化のストーリーである。

さて、では次に「人類としての進化」のストーリーを
お話ししたいと思う。

生物としての進化、そしてそのあとの人類としての進化、
これをセットで理解した時に、我々が本当に取るべき道が
見えてくる。

この辺は、次回に。

ではでは、今回はこの辺で。

質問や感想、各種要望などがあればこのメルマガに
返信してください。

ありがとうございました!

木坂

追伸:そう言えば12月17日と18日に行う
僕のセミナーですが、すでに参加表明のメールをくれた方々、
ありがとうございます。

申し込みまでしばしお待ちください。

同時に「なんのセミナーですか?」という質問もいただきましたので、
お答えいたします。

何年振りかわかりませんが、ビジネス系のセミナーになります。

「マーケティング」とか「コピーライティング」とか
そういう古い枠組みを超えて、

「お金ってどうやって稼ぐものなのか」

について、最新の知見を交えながら詳細にお話しします。

さすがに「1日3記事アメブロを更新して…」などという
話はできないですが、かなり具体的で実践的な話になるはずです。

そういうテーマに興味がある人は、是非予定を開けておいてください。