〇〇さま

こんばんは、木坂です。

連日失礼いたします。

多分これで地震メルマガは最終回です。

僕が言えること、言うべきこと、大体言ったと思います。

あとは各自で情報を収集し、的確に処理し、
後悔のない判断をしてください。

いやしかし、今回毎日メルマガ書いてみて思いましたが、
まだまだやれば無理ができるもんだ。

残念なのは、どうしても体重が落ちてしまうことでしょうか。

さて、今回もまずいただいた質問にいくつかお答えして、
本編に入りたいと思いますが、その前に1点。

やはりメルマガが届いたり届いてなかったりするようですので、
一応1~5号までのメルマガをまとめてPDFにしました。

追伸の1にリンクを載せております。

必要な方は、そこからダウンロードしてください。

では、いただいた質問にお答えするコーナーにいきます。

Q1.西に避難した人は、いつ頃(どうなったら)安心して戻って
来てもいいのでしょうか?

A.事態が落ち着いたらです。

福島原発に関しては遅くとも今月中には何かしらの
結果が見えると思いますが、その結果をどう判断するかは、
各自次第です。

「安心」と感じる度合いは人それぞれですから、戻ってくる
タイミングもそれに依存します。

Q2.仮に西に避難するとして、何日くらいを想定して避難すれば
いいのでしょうか?

A.事態が落ち着くまでです。

どの時点で「落ち着いた」と見るかは、やはり人によります。

それは今の時点で関西に逃げている人もいれば、
東京で普通に生活している人がいるのと同じこと。

一概に「このくらいで安心です」とは言えません。

安心と感じる基準を自分で作っておくことが大切です。

どうしても自分で基準を作るのが面倒なら、国際基準を調べ、
それをそのまま当てはめたらいいと思います。

個人的には、原発に関して言えば、一連のメルマガで
説明しましたとおり、どの放射性物質が、どの程度流出したのか、
その流出の仕方、風向き、日本各地で計測される被曝線量、
各放射性物質の性質、そういった諸々の事実を総合して
判断すべきと考えております。

ただ、質問のひとつ目とも関連しますが、地震の脅威自体は、
いつの時点でも変わりませんので、その意味では、日本にいる限り、
永遠に安心とは言えないと言うのが誠実でしょう。

地震、台風、原発、火山、ひとつずつ数えていったら、
日本はとても危険にも見えてきます。

この辺は、リスクをどう捉えるかの問題です。

あと、前回も言いましたが、こういう質問を僕に送っても、
この程度の回答しかできませんので、あまり意味はないと思います。

Q3.原発は、今やっているようなホウ素だとか放水だとかを
続けていたら、いつか収まるようなものなのでしょうか?
また、冷やしてしまえば、とりあえず安心なのでしょうか?

A.冷やし「続ける」ことができれば安心ですが、今のやり方では
難しいでしょう。

海水をポンプ車やヘリで汲み上げ放水し、何年何年も冷やし
続けるわけにはいかないからです(何年も何年も冷やし続ける必要が
あるということです)。

ただ、電気系統さえ正常になれば、状況が180度変わる可能性が
あります。

その工事を、今東電の人たちを中心に、東芝や日立から派遣された
応援の技術者の人たちが必死にやっているはずで、電気が通り、
以前のように「自動で」冷却ができる仕組みが復活すれば、
勝手に何年も冷却してくれますので、その意味では安心と言えると
思います。

ちなみに現在、5号機6号機用の非常用ディーゼルは既に
ある程度稼働し、冷却も始まっているようですし、2号機も
もうすぐではないかと言われています。

(※参考: http://kinkyu.nisa.go.jp/

もっとも、僕が一番危険視しているのは、初めから言っている通り
3号機でして、こいつの冷却がいつ始まるのか、それが気になります。

また、首都圏には直接的には関係の薄いことではありますが、
既に流出してしまった放射性物質に関しては、ほぼ、どうしようも
ありません。

これは(少し後述しますが)また別の議論です。

ちなみにこの程度のことは、Wikipediaにも載っています。

できればご自身で御調べください。

Q4.レントゲン等の数値と比較するのは、その地で生活をするレベルとしての
安全性とは対象として違うのではないかと思いましたので、木坂様のお考えを
お聞き出来れば嬉しいです。

A.僕はあくまでも「首都圏」に限って議論してきました。

つまり、そういういわゆるシリアスな被曝エリアでの生活に関しては
意図的に議論を避けてきたわけですが、仮に、そのような被曝エリアで
生活するつもりであるならば、各自で生活するであろう時間を掛け算すれば
いいだけですので、生活したい時間を各自で勝手に掛け算してください。

単位時間当たりの被曝線量がわかっているわけですから、
それで済む話だと思います。

ただ、前回のメルマガでも言いましたが、常識的に考えて、
一次関数的な掛け算(毎時○○シーベルト×24時間×365日、など)は、
あまり正確に事態を表現しないと思います(参考にはなると思いますが)。

より正確に危険度を計算したい人は、データを集め、範囲を決め、
積分を行ってください。

ある地点における被曝線量の描く関数は直線ではなく、乱暴に言えば
富士山のような形になるはずで(頂上が何個あるかはわかりませんが)、
メディアが報道しているのはその頂上の部分(最大の値)だけです。

そこを単純に24倍し、365倍するというのは、現時点における
「予想最大値」を求めているだけで、実際にはそれよりだいぶ下がる
はずです。

(※例えば自衛隊がヘリで放水しに行く場合、プラントの
300メートル先上空と真上とでは全く数値が違いますよね。
彼らはその全てのデータを積算して、累積被曝線量を計算していると、
僕は考えています。)

さらに、本当なら、僕はその積分した値に、年齢係数とでも呼ぶべき
数字を掛けるべきだと思います(そんなものが存在するかは
知りませんが)。

60歳の男と0歳の男の子では、同じ被曝線量でも全く意味が
変わるからです。

データは東電をはじめ各所がネットで随時公開しています。

不安な人ほど、一次情報「のみ」にあたり、じぶんの頭で考え、
判断するべきです。

それすらする気がないなら、もう全てを忘れて、いつも通り
生活した方がいいかもしれません。

被災地に貢献することもないけれど、買い占めや無駄な移動に
よって迷惑をかけることもない、というプラスマイナスゼロを
目指してほしいと思います。

また、その方がストレスによって健康を害す心配もないですし、
そういう人たちにとってはそちらの方が重要なのではないかなとも
少しだけ思ったり思わなかったり。

せめて、最もクリティカルな、被災地の方たちの、
足を引っ張るようなことだけはしないでほしいと思います。

さて今回のメルマガでは、いくつか細かい補足をし、
今後の復興にあたり、気にかけるべきことをいくつか
お話ししたいと思います。

相変わらずですが、誤字脱字、日本語の不備、もしあれば、
ご容赦を。

明らかな誤りは、ご指摘いただければ助かります。

早速いきましょう。

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目次

1.いくつか細かい補足。

2.今後。

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1.いくつか細かい補足。

(1)前回のメルマガで、患者を置き去りにした病院の話を
書いたと思います。

これに関して、二人の方から、その時院長は残っていたという
訂正の報道がなされていますという情報をいただきました。

福島県双葉病院らしいです。

ただ、すいません、ちょっと僕が見ていた病院がこの病院か、
すでにソースを消失していまして確認できない状況で、
しかしこの病院のことであれば、院長が残っていたということ、
本当に良かったです。

何をもってして良かったというかは難しいですし、
院長一人残っていたから実際に何なのだという意見もあるかと
思いますが、少なくとも院長が現場を放棄しなかったということ、
その他の職員も警察の指示で避難させられた可能性が高いこと、
その2点に関して、本当によかったと思っています。

ご指摘くださった方、ありがとうございました。

また、当該病院の関係者の方、このメルマガを見ていることは
ないと思いますが、不名誉な記述をしてしまい、
大変申し訳ありませんでした。

(2)「今回の一連のメルマガにより無知からくる恐怖から
解放されましたことを深く感謝申し上げます。 」

このような感想を何通かいただいております。

そういったお役にたてて何よりです(完全に安心されてしまうと
同様に困るのですが)。

「恐怖」というのは、よくよく探ってみると、大体の場合
まさに「知らない」ということからくるように僕は思います。

知っていても知らなくても、客観的に存在する危険は
変わりませんが、しかし心的状態が、大きく変わるわけです。

1の恐怖を100(99は妄想)にする犯人は、
「無知」なのです。

無用な恐怖、不安に打ち勝つには、正しい情報と
知識を身につけることしかないと、僕は思います。

そして、「ああ、全然大丈夫なんだ」と必要以上に
楽観しないためにも、正しい知識が役に立ちます。

この感想をくれた方はこれからボランティア活動に従事されるようで、
現場の方たち、地元の方たちにも少しでも安心してもらえるよう、
話してくると言ってくださいました。

是非、頑張ってください。

できることを、できるときに、できるだけ、やってまいりましょう。

ちなみに僕が中学校のころから好きで多分CDも全部持っている稀有な
歌手であるところの松山千春が、今回こんなことを言っていました。

「知恵がある奴は知恵を出そう。

力がある奴は力をだそう。

金がある奴は金を出そう。

『自分は何にも出せないよ…』

っていう奴は元気出せ。」

まさにエネルゲイアの境地だと思います。

(3)信用できる情報は?

何度も言っているとおり、何より一次情報です。

次に、政府や保安院、東電といった当局の発表。

次に、原子力(工学や物理学、そして医学など)の専門家の見解。

次に各種メディア、評論家やコメンテーターの見解。

最後が、何でもない個人が無根拠かつ適当にまき散らしている見解。

こういう順番だと思います(これは信用できる割合や度合いの話を
しているのであって、決してゼロサムではありません)。

誰の意見を聞いてもいいのですが、大事なのは、根拠(事実)です。

どういう根拠があるのか、それを常に探るようにしてください。

また、政府や東電の発表は、確かに時々いらっとするのですが、
僕は概ね評価しています。

公の発表であれば、あのくらいが限界だろうなと思う面も
なくはないわけで。

また、現場での対策も、素人目で見てもちろん問題はあると感じる面が
ありますが、総合的には、よくやってくれていると感じます。

特に現場の危険や心理的プレッシャーは、ちょっと我々には
想像できないほどでしょうが、その中で、かつてないほどの
集中力をもって作業してくれている人たちがいる。

この点に関して、現状安全な所にいる僕がディスプレイ越しに
何かを意見する権利は、一切ないと思っています。

大事なのは、ああいったリスクを過小評価し、回りくどく、
よくわからない言い回しを多用する発表から、事実を抽出し、
真実に至る、我々の脳みそなのです。

まずは事実。

次に理屈。

最後に解釈、そして判断。

こういう順番で、全てをぬかりなくやってください。

ネット上で見られる99%の意見は、ほとんどが事実に立脚せず、
理屈も通らない、いわば妄言です。

また、海外のメディアを必要以上に信用する輩がいるのも、
困った傾向です。

例えば、僕が見た限りでは、海外のメディアの一部報道を取り上げて、
日本の政府は事実を隠ぺいしているとか、本当はもう絶望的な
状況なんだとか、そういうことを言っている人たちがいるようですが、
海外のメディアも、別に日本のメディアとそんなに違わないところも
多々ありまして、特にこういう「外国」での大きな事件は、話半分で
聞かないといけない部分が強くなります。

というのも、結局、彼らにとっては対岸の火事であって、必要以上に
不安を煽れば視聴率が取れるという、日本のマスメディアの手法と
大差ないことを、少なからずやるからです(だから中国などでは
塩の買い占めが起こったり、もはや風評被害と言える混乱が
確認されていますし、アメリカでもヨウ素剤の買い占めが
起こり始めています)。

メディアというのは、そういうものなのです。

私企業である以上、そういうものなのです。

それは、まさにノーボーダー。

例を挙げますが、ドイツはこの件を受けて日本の政府を批判し、
前回のメルマガでも書いたとおりかなり神経質な措置をとり、
また国内向けには原発を7機停止すると発表しました。

これが何を意味するか、我々は考えなければなりません。

ネットで騒いでいる人は、「だから原発は危険なんだ、
政府や東電は利権にまみれていてそのリスクを伝えないんだ、
実際にはもうどうしようもなくてチェルノブイリになるんだ」
という解釈みたいですが、ドイツに住んでいる人に聞いたら、
それは単なる選挙対策であって、選挙が終われば、また
撤回する可能性が十分ある、と言っていました。

結局、そういうものなのです。

ひとつの視点に固執せず、ひとつの事柄をいろいろな視点から
眺める軽やかさが、こういう有事の際ほど、求められます。

これは各自のリテラシーの問題であり、政府や当局の問題では
ありません。

日ごろどれだけ脳みそを鍛えてきたか、ただそれだけの
問題なのです。

(4)「地震シリーズ1は衝撃でした。なぜなら、まだ地震直後で
原発のことをそこまで深刻だとみんなが思っていない時期だったからです。
メールを頂き、大変なことだと周りに話すと、大丈夫よとみんな一様に
笑ってそう言っておりました。

ただ一人、東京在住の海外出張の多い英語堪能な親友のみ、あなたの情報は
早い、海外では原発関連を主として報道しているところが非常に多い。
日本は何かを隠している。実家の広島にいつでも帰省できるよう毎日
飛行機を予約して、様子を見ていると言っていました。

そして、一週間が過ぎて話題は原発一色です。あなたはなぜそんなに
詳しいのですか。なぜ情報が早いのですか。と、周りからビックリされて
おります。」

こういう趣旨のメールをいただくことも多いです。

そう言っていただけて個人的には半分くらいうれしいのですが、
実際には、決して、僕の情報が早いわけでも、僕の解釈が
正しいわけでも、何でもありません。

単に、日本のメディアが遅すぎるだけだし、日本人がこういうことに
疎過ぎるだけ、というのが真実で、ですから、残りの半分は、
残念な気持ちです。

我々国民ひとりひとりのリテラシーが低すぎるということに、
そろそろ真剣に向き合わなければ、結局同じことを、未来永劫、
繰り返すことになります。

こればっかりは、一朝一夕に身につくものでもなく、一部の天才を除き、
(平和かつ平穏な)日ごろから、コツコツと訓練していくしか、
ないのです。

日本人は、わあーっとパニックに近い状態になり、あっという間に、
喉元を過ぎる傾向にあります。

世の中の「風潮」や「雰囲気」に惑わされることなく、自分の中で
確固たる立ち位置、軸を作り上げておくこと。

是非、これをきっかけとして、自己練磨に励んでくださいませ。

2.今後。

今後に関して、いくつか雑記を。

(1)まず、「不謹慎」という名の赤狩りをやめること、
やめさせることを意識してほしいです。

本当に不謹慎なのは、例えば帰宅難民や避難所民になった
若い女性を狙う性犯罪とか、どさくさに紛れた強盗とか、
あるいは東電の社員を騙る謎の集団とか、そういうものを
指すわけです。

テレビでお笑い番組を放送したり、アニメを放送したり、
企業がいつも通り営業活動をしたり、こういう時期には必ず、
そういうのが不謹慎だと妙にヒステリックに反応する人が
多数現れますが、そういう感情論では、人も、日本も、
何も救えないことをまず冷静に理解する必要があります。

インテルで長友がゴールを決め、活躍する姿は、今の日本に
勇気と希望を与えるでしょう。

一体誰が

「サッカーなんかやってないで日本に今すぐ帰国しろ売国奴が!」

という発言を支持するでしょうか?

海外で活躍するスポーツ選手や芸術家など、彼らを今すぐ
呼び戻せ、というのが正しいでしょうか?

個人的にユニクロという企業は好きではありませんが、
柳井さんは、一生懸命働いて、一生懸命「儲けて」、
今も普通に営業しているからこそ、ポンと10億円寄付
できるのです。

7億円相当の衣料品を寄付できるのです。

普段ダラダラとビールを飲みながらテレビを見ているのに、
こういうときだけ不謹慎だの大変だの言っている人と、
「普段通り」彼らにしかできないことを全力でやっている
人たちと、一体どちらが日本とその未来に貢献し、勇気と
希望を与える存在であるか、言うまでもないのではないかと
僕は強く思います。

そしてこれが、何度も言及した、エネルゲイアということです。

(※不謹慎だの何だのと言いながら都内で水やガソリンなどの
買い占めを行っているやつは、もう論外以外の何物でもなく、
はっきり言わせてもらえれば、放射性物質よりよほど有害です。)

「全ての医療機関が壊滅し、私たちがダウンすれば、
この町全体がダウンする。」

被災したある町の医師は、テレビカメラをまっすぐ見つめ、
はっきりと言いました。

彼自身の家族は、いまだ行方不明であるにも関わらず、です。

こういう人が、日本にはまだまだ沢山いるということが、
何よりの希望だと僕は感じています。

「誰かから必要とされた時、人は生きることを選択する」

これはアウシュビッツの悪夢を経験し、フランクルが導いた、
ひとつの真理です。

「生きてたらいいことあるって」といくら説得しても、
死にたい人は、死ぬことをやめません。

しかし「私にはあなたが必要で、世界もあなたを必要としている」
ということを伝えると、みな死ぬことをやめる。

「励ます」という言葉を僕は最初のメルマガで使いましたが、
正しい「励まし」とは、こういうメッセージを、大切な人に、
それを必要としている人に、伝えることです。

本当の不謹慎とは何か。

こんな時だからこそ、それを各々が考える必要があります。

(2)原発は、「止める」「冷やす」「閉じ込める」で制御するわけですが、
それには非常に専門的な知識や技術が必要であり、誰にでもできるわけでは
ありません。

僕がメルマガを書いた時点では800人体制だった作業員も、
その危険さから、いつしか50人に削られました(現在は、おそらく
その3~4倍程度だと推測されます)。

彼らはFukushima50と名付けられ、海外メディアでは英雄になっています。

(※ウィキペディアにもページができていました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Fukushima_50 )

彼らが命をかけて必死に行っている作業、その足をひっぱる
全ての風説や行動は、現状有害です。

何もできないのであれば、せめて間接的にでも、彼らを
支えるべきではないのか。

僕はそう思います。

その意味で、「いつも通りすればいい」というある種達観した見解は、
半分くらいは間違っていると言えるでしょう。

本当に全員がいつも通りしていたら、東北は復興しない。

Fukushima50の人たちは、いつも通りしているのでしょうか?

被災地のために、みんなが少しだけいつもと違うことをするから、
いつもと違う東北が、いつもと同じ東北に戻るエネルギーが得られる。

そんな風に、理解すべきだと思います。

やれることをやったら、いつも通りする。

それが正しいエネルゲイアです。

(3)上記に関して、寄付という問題があります。

自分には、少ないけれど、寄付するくらいしか、できることがない、
という気持ちの人も多いかと思います。

しかしメディアでは義援金詐欺なども多発していると言われているし、
どうしたものか、と。

赤十字など大きいところが安心、と政府やメディアが報道していますが、
それも少し立ち止まって、まずは意味を考えてください。

ある団体が、寄付金で運営されているということが、どういう意味か、
考えるのです。

例えば経費が100万円かかるとして、寄付金が100万円だとしたら、
1円も現地には届かない。

ホワイトバンドなんていうムーブメントを思い出せば十分だと思います。

24時間テレビなんていう企画を思い出せば十分だと思います。

一体どれだけのギャラが発生しているのか。

寄付金で職員の給料を払う、残ったお金を現地に渡す、というシステムでは、
例えば企業経営者が当然最も税務効果の高い経費使用を考えるように、
なるべく自分のポケットに入れるという発想を持つやつが現れても
何も不思議はないわけです。

(※各団体のピンハネ率は、ちょっと調べれば出てくると思います。
また、政府等との癒着も、出てくるかもしれません。)

かといってよくわからない詐欺団体が跋扈しているのもまた事実。

では、どうしたらいいのか。

それを考えるのが、「自分ができることをする」ということの意味なのですが、
例えば、もし現状どこに寄付したらいいのかわからない、でも何か力になりたい、
というのであれば、今そのお金をためておいて、復興時に東北旅行でもして
お金を落としてきたらどうでしょうか。

あるいは、東北の地場企業からできるだけ何かを買うように意識してみたら、
どうでしょうか。

節電などに協力している人が多いように、買い占めを止めるように
活動している人が多いように、やれることは、ひとつではないはずです。

自分にできることを、できる範囲で考えてください。

(4)復興にあたって注意すること。

山ほどありますが、説明し出したらキリがないので、
キーワードだけ。

「構造改革」的な言葉が叫ばれ出したら要注意です。

それ自体が絶対的に悪いわけではありませんが、物事には、
タイミングというものがあり、実際阪神大震災の後、
徐々にそうやって日本はめちゃくちゃになったということを、
忘れないようにしてください。

加えて、これに関連しますが、TPPの動きにも注意してください。

今回は農産物も海産物もたくさん生産されている場所の
被害ですから、食料安全保障上、非常に大きな打撃を
うけます。

そういうところに、外国資本というのは、善人の顔をして
つけ込んできますので、冷静に見て、正しく判断することが肝要です。

(※厳しい言葉では「外患」と言いますが、日本人の中にも
極悪人がいるように、外国人の中にも、こういう混乱に乗じて、
利益をむさぼろうという輩がいます。

混乱期というのはインフラが脆弱になり、どうしても復興に
意識が集中してしまいますから、そういう外からの「工作」あるいは
「地雷(比喩です)を埋める作業」に気が付きにくくなる。

第二次大戦後、欧米列強によって日本の周りには山ほど「地雷」が
埋められいまだに引きずっている事実を忘れるべきではありません

ただでさえそういう感覚が鈍い日本人のこと、こういう点が、
僕は非常に心配です。)

東電は、今後経営が苦しくなることは目に見えていますから、
もしダメそうなら、僕は一時的にでも国営にしてもいいと
思っています(どうせ元々半官半民みたいな会社ですし)。

ここも、間違っても、外資にやってはいけない。

というか、大切なことなので、少し一般化しましょう。

国民が生きていく上で欠かせないインフラ、例えば公共事業や、
公共交通、そして食糧やエネルギー産業、さらには武器製造産業、
ここに外資を一定以上入れるべきではありません。

それは、安全保障上、当たり前のことです。

しかし、先に言った通り、こういう大混乱の後には、必ず、
そういう動きが出てきます(実際、既にロシアなどは、どさくさに
紛れてスパイ飛行機を日本の領空に飛ばしてきています)。

目先の経済うんぬんより、そういう日本の国体に関わる問題、
さらに言えば主権にかかわる問題、僕はそっちの方に注意して
ほしいと思っています。

復興した後、そこにあるのはもう日本ではなかった、などというのは、
全く笑い話にもならないことですから。

あとは福島県を中心としたエリアの今後です。

きっと、いろんな風評被害に悩まされると思います。

我々がそういう動きに乗らないこと、事実と理屈に基づいて
適切な判断をしていくこと、周りの人たちを啓蒙していくこと、
これが何より重要です。

ただ、客観的な提案として、農産物や、牛乳を含む畜産物は、
極力早くに「適切な」規制をかけるべきと考えます。

内部被曝は、食べ物から最も多いという事実を忘れるべきでは
ありません。

またそうしないと、風評被害含めて、東北全体の一次産業が
壊滅的なダメージを受ける可能性がある。

「大丈夫です、大丈夫です」では余計不安を掻き立てます。

東北地方で、一次産業に従事している方には申し訳ない
気持ちもありますが、被害を不必要に拡大させないために、
またいち早く安全に復興するために、これはまず必要だと思います。

(※例えば、「東北の野菜は全部放射能汚染されている!」とか、
「セールに出ている野菜や卵は全部危険!」とか、「牛乳は全て
終わった」などは、風説です。我々は、こういうものを、力いっぱい
駆逐しなければならない。)

あと、念のために一言。

食べ物で問題になるのは内部被曝ですので、その点少し慎重になる
必要があります。

政府が、お得意の「直ちに健康に影響する数値ではない」と言ったら、
「長期的に見たら、影響があるかどうかわかりません」と
言いなおして理解することです。

さらに、内部被曝の場合重要なのは、直接の被曝線量ではなく、
一体どの放射性物質を、どの程度取り込むのか、です
(なので、例えばCTなどとの比較は、全く無意味です)。

ですから、そっちに注目して諸々の情報に触れるように
してください。

もっとも、例えばヨウ素で何千ベクレルくらいの数字であれば、
実際問題大した影響はないと考えられますが(人間は生きてる限り、
勝手に数千ベクレル程度は内部被曝をしていますし、前回指摘した通り
ヨウ素(131)の半減期は8日ととても短いです)、これも、
年齢によって意味が変わってきますので、余力のある方は、これを機に、
放射線などに関して、基礎知識だけでも仕入れておくことを
お勧めいたします。

さてさて、話し出したらキリがないですが、とりあえず、
喫緊のテーマとして、このくらいを取り上げておきます。

あとは各自で深めてみてください。

特に重大な局面が特になければ、地震メルマガはこれで終わります。

質問や感想などがあればこのメルマガに返信してくださいませ。

連日お付き合いいただき、ありがとうございました!

木坂

追伸:初めにお話しした、一連のメルマガをまとめたPDFです。

http://www.thealchemyofintelligence.com/member/poty/e_q_t.pdf

からダウンロードできますので、必要ならどうぞ。

連続して読むことで新しい発見があるかもしれませんし、
僕の真意もわかってくるかもしれません。

また、必要なら、ご自由にブログやメルマガなどに
リンクしていただいて構いません。

ただし、その場合も「これが真実である」という紹介の仕方は
避けてください。

前回書きました通り、あくまでもガリガリの文系人間が書いた
「常識+α」程度のメルマガですから。

「こういうことを言ってる奴もいるよ、参考にしてみたら」
くらいでちょうどいいのではないかと思います。